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ルターの紋章あれこれ

  • 安井宣生
  • 2015年6月30日
  • 読了時間: 2分

ルターの紋章と呼ばれるマークがあります。

世界中のルーテル教会においてそれぞれにアレンジされ、ルターのたどり着いた信仰理解(信仰のみ、恵みのみ、聖書のみ)を受け継ぐ群れとしての意志を表明するのに用いられています。

国内でもルーテル教会が発行する「教会手帳」にも掲載されていますし、ステンドグラスにされたりもします。

教会のみならず、神学校はもちろん、関連学校や福祉などの社会的な働き、ホテル、ルーテル教会救援などでも用いられています。

そもそもはルター家に伝わる薔薇のマークが元になっていると言われます。

そして薔薇の他に、ハート(心臓)と十字架、それを包む円環でデザインされています。

これについて少し調べますと、明確に二つの系統があることがわかりました。

それは薔薇の花びらの向きの違いです。

ひとつは5枚の花びらのうち、「1枚」が上に位置するものです。

これはルターがその出版物の海賊版が横行するなかで、それを防止するために使用したもののようです。著作権提示の走りです。宗教改革初期から使われています。

もう一つは花びら「2枚」が上を向いているものです。「教会手帳」で使われているマークはこちらです。

これはルターとカタリーナ夫妻が長く住んだ家の門柱に彫刻されているものです。

時代としては先のものよりも遅れます。

どちらも正解なのでしょうが、どちらにも言い分があるのだと思います。

方や、ルターが使い始めたものがよいという意見。

もしくは時を経て、恐らくカタリーナとも相談して決めた、後からのものがよいというように。

どちらも意味は変わりませんから色々でよいのですが、この大切な遺産も使って宗教改革500年を盛り上げたいなと考えています。


 
 
 

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